カブトムシの夜間撮影
水耕栽培とは関係ありませんが、カブトムシの水槽を夜間撮影する仕組みを作成しました。
最初に参考にしたページはこれですがその後は完全に私のオリジナルです。
去年までは毎年水槽でバッタを育てていたのですが、餌の草交換の際にバッタが逃げて大変なので、今年はカブトムシを育ててみました。
息子の要望ではありますが。。。
私が子供の頃は実家の裏に林があって、カブトムシが毎日採れる木がありました。
私はそこで夏休みは毎朝起きたらカブトムシを捕まえて、鳥籠に大量のカブトムシを入れて育てていました。
今はその林は全て住宅街になってしまい、カケラもありません。
今回のカブトムシは近所の夏祭りでつがいで買いました。
カブトムシは夜行性なので、日中帯は土に潜っています。
その生態を観察するには夜間撮影が必須となります。
そこで必要になるのが赤外線カメラです。
今回は構築範囲は下記のようになります。
1.ラズパイでの夜間撮影
2.ラズパイからブログサイトに動画をアップロード
3.ブログサイトでは日付と時間で指定した動画のリンクから動画を見れるようにする
これが中々厄介でした。
購入機材は上記サイトのラズパイのカメラモジュールと赤外線センサーに加えて、カメラのマウンタを自作したため、そのための部材と工具も追加購入して合わせて6,406円です。
まず最初の工程ですが、ラズパイにカメラモジュールを取り付けてもカメラを固定する必要があり、それなりのものを作る必要があります。
結果から言うとこんなふうに作りました。
カメラモジュールと赤外線センサーを固定するねじを長いものに買い替えて、DIYでよく使っている丸棒を固定し、端材に穴をあけて簡易的に固定できるようにしました。
その後はこんな感じでラズパイ本体も固定できるようにしました。
次は上記のサイトに載っているPythonのプログラムをコピペで作って、シェルからcronで動かせるようにしました。
続いて2ですが、ラズパイのカメラモジュールは動画を撮影すると拡張子がH264というPCやスマホで再生が出来ない形式になります。
そのためアップロードする前にデータを変換する必要があるため、動画撮影直後にffmpegコマンドで変換するようにしています。シェルの内容としては下記の挙動になります。
1.10秒間動画を撮影する
2.撮影した動画をH264からmp4に変換する
3.変換前の動画を削除
4.ブログサイトにアップロード
現在はこの内容のシェルを21時から5時まで2分毎に動かしています。
続いて3ですが、これはこのブログサイトで日付と時間帯を指定して動画のリンクのリストを生成する固定ページを作成しています。
このJavascriptがわりかし大変でした。
前段の工程でWordpressから参照できる領域の日付毎のフォルダに動画ファイルを格納しているのですが、Javascriptはクライアントサイドのプログラムのため、サーバ上のフォルダのファイルの一覧を取得することが出来ません。
WordPressのためPHPのショートコードが作れるのですが、ショートコードの中にjavascriptを書いて、日付ボックスで日付を指定してからフォルダを特定し、時間毎の動画ファイルのリストを作成してリンクを作成するという処理がすぐに思いつきませんでした。
Javascriptだけなら分かるのですが、ショートコードの中でやるサンプルが見つからなかったため、PHPを使うことは諦めて、前段のシェルで動画を撮影した後に、フォルダ内のファイル名のリストを作成するようにしました。
挙動をまとめると下記のようになります。
[ラズパイ側]
1.実行時の日付フォルダを作成し、動画を撮影し保存する
2.動画を変換して、変換前の動画を削除する
3.フォルダ内の動画ファイル名のリストを作成する
4.Wordpressのフォルダに動画をアップロード
[Wordpress側]
1.固定ページで日付を選択(ユーザ側)
2.日付からフォルダを特定し、時間帯のリストを作成
※リスト作成時に該当の時間帯の動画ファイルが存在する場合は、時間帯に動画のリストへのリンクを付ける
3.時間帯のリンクをクリックして動画のリンクリストを表示
4.動画のリンクをクリックして動画を表示する
実際の挙動は上に固定ページのリンクがありますので、そちらからご参照ください。
念のためリンクを載せておきます。
なおせっかく作ったこの仕組みですが、すぐに赤外線センサーが壊れてしまい、暗くなっても暗視撮影が出来なくなってしまいました。
息子が自分が寝ついてから寝るまでの姿が確認したいというので、モバイルバッテリーで同様に動画を撮ったのですが、30分程度で電力不足で動作しなくなっていました。
それ以降の動画が撮影しても真っ暗で使い物にならなくなってしまいました。(8/22以降のデータが真っ暗です)
原因がよく分からないのですが、おそらく物理的なものだと思いますので、もう一つ買いました。
季節ものなので一時的にしか使えないシステムではありますが、仕組み的には他の所でも使えそうなものだと思います。
植物は動かないので、撮影したもの自体はこちらの方が面白いですね。
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